ノロウイルス感染症

Q.この冬に下痢、嘔吐、発熱で病院を受診したら、感染性胃腸炎と言われました。ノロウイルスなのでしょうか？ (昭和区35歳)

A. 感染性胃腸炎は、ウイルスや細菌を原因とする胃腸炎の総称で、ウイルス性のものは冬季、細菌性のものは夏季に多いのが特徴です。冬季の感染性胃腸炎で、大流行するのが、ノロウイルスよる感染性胃腸胃炎です。１～２日の潜伏期間の後、嘔気・嘔吐、下痢、腹痛、発熱がみられ、３日程度で症状は改善します。
感染者の嘔吐物や下痢便には大量のウイルスが含まれますので、床等に飛び散った場合は、その飛沫を吸い込んで感染することがあります。処理の際は、手袋、マスク、ガウンを必ず着用し、拭き取った雑巾やタオルはビニール袋に入れて、密封して破棄してください。アルコールでは消毒できませんので、家庭用の塩素系漂白剤を薄めて床等を拭くようにしてください。予防のため、帰宅時、食事前には石けんを使って流水で手洗いする習慣をつけましょう。