血圧脈波検査について

Q. 45歳の主人は、毎年検診で肥満と高脂血症を指摘されます。
タバコも1日40本程度吸うので、動脈硬化が心配です。
動脈硬化を測定できる検査があるそうですが、どんなものでしょうか?
(瑞穂区 41歳)

A. 最近、動脈硬化を診断する血圧脈波検査が行われるようになってきました。
両側上腕と足関節に巻いた血圧測定カフ内の容積脈波から「脈波伝播速度」(PWV)を、同時に四肢血圧から「足関節/上腕血圧比」(ABI)を計測します。
PWVとは心臓から押し出された血液が血管内を末梢まで進む時の速度で動脈硬化が進むほど速くなります。
また通常、足関節の収縮期血圧は上腕より高いのでABIは1.0以上になりますが、閉塞性動脈硬化症では0.9未満なり、この値が低いほど重症といえます。これらの検査で、動脈硬化を総合的に診断し、血管年齢や脳心血管疾患の発症危険度も推定できます。
生活習慣病のある人は健康保険が適用されるので、一度かかりつけの医師に相談してください。

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