胃食道逆流症について

Q. 1月前から何かがのどにつかえる感じがあります。
近くの耳鼻科で検査を受けましたが、異常はなく消化器科を受診するように言われました。どうしてでしょうか?
(天白区 51歳)

A. 耳鼻科での喉頭鏡検査や鼻咽喉ファイバーで異常がなかったことから、胃食道逆流症と思われます。
これは「酸性胃内容物の食道内逆流によって何らかの自覚症状、あるいは他覚症状を呈するもの」と定義されるもので、下部食道括約筋が緩んだり、腹圧が上昇するなどして胃内容物が食道内に逆流するために起ります。症状としては胸焼けが典型的ですが、呑酸感(酸っぱいものが込み上げてくる感じ)や胸痛、咽頭の痛みや異常感、嗄声、慢性的な咳などの多彩な症状が現れます。治療は胃酸分泌抑制剤や消化管運動改善剤を用いますが、食べ過ぎや脂肪の多い食事を控えるなどの生活習慣の改善も必要となります。まれに食道癌を合併することがありますので、胃カメラか胃透視を受けることをお勧めします。

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