インフルエンザ菌b型 (Hib)ワクチンについて

Q. 友人の子供が髄膜炎になり心配です。乳幼児の髄膜炎を予防するワクチンがあるそうですが、どんなものですか?
(天白区 32歳)

A. 細菌性髄膜炎の起炎菌の50%が、インフルエンザ菌b型(Hib)です。
Hib髄膜炎は適切な抗菌療法が行われても、5%が死亡し、てんかん、難聴、発育障害などの重度の後遺症が20%に残ります。
初期には発熱以外の特別な症状がみられないことも多いので、早期診断が難しいうえ、最近では耐性菌が増加して治療が困難になってきています。
髄膜炎の予防には、ワクチン接種による感染予防が重要です。
1980年代後半に欧米を中心にHibワクチンが導入され、米国ではHib感染症が100分の1に激減しました。
1998年に世界保健機構が、乳児へのワクチンの定期接種を推奨する声明を出したことから、現在、世界100か国以上で接種されています。
日本では、2007年1月にようやくHibワクチンの製造が承認されましたが、発売が大幅に遅れており、接種はもう少し先になります。
※2008年12月より接種可能になりました。

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