新しい子宮頸癌ワクチン
Q.新しい子宮頸癌ワクチンが発売されましたが、今までのワクチンと比べて効果に違いがあるのでしょうか? (天白区39歳)
A. 子宮頸癌はヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染が原因で発症します。100種類以上の型があるHPVの中で、癌を引き起こす可能性がある15種類を「高リスク型」と呼び、そのうち、16型と18型が子宮頸癌の原因の約65%を占めています。従来のワクチンは、「高リスク型」の16型と18型に対して感染予防効果があります。これに対し、新しいワクチンは16型、18型に加えて、「低リスク型」の6型と11型に対しても感染予防効果があります。6型と11型は、若年女性に多く発症し、再発を繰り返す尖圭コンジローマの原因の約90%を占めています。どちらのワクチンも16型、18型に対する感染予防効果に差はありませんが、十分な効果を得るためには3回接種することが必要です。