レーザー内視鏡
Q. レーザー内視鏡がどんなものか教えてください。(瑞穂区44歳)
A. 胃の中は真っ暗なので、内視鏡検査を行う場合には、光源から光を出して、胃の中を明るくする必要があります。従来の内視鏡では、キセノン光源から出す白色光で観察しますが、様々な画像処理を駆使しても、粘膜表層の微細な血管を高解像度で描出することが容易ではありません。
レーザー内視鏡では、レーザー光源からは2種類の波長のレーザー光を出すことができます。白色光用レーザーは、蛍光体を発光させて、通常の観察に適した白色光を出すために使われます。狭帯域光(波長が短く、スペクトル幅が狭い光)用レーザーは、粘膜表層の微細な血管やわずかな凹凸などの情報を得るために使用します。
2種類のレーザー光の発光強度比を変え、画像処理を行うことによって、粘膜表層の微細な血管などの観察が容易となり、がんなどの病変の視認性が向上しました。平成26年10月には、この最先端の内視鏡システムに、レーザー光対応の経鼻内視鏡も加わりました。
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