メタボリック症候群について

Q. 検診を受けた際、メタボリック症候群に注意するようにいわれました。
どんな病気なのしょうか?
(千種区 38歳)

A. 糖尿病、高脂血症、高血圧症などの疾患が重なって存在する病態をメタボリック症候群といい、動脈硬化が進展しやすく、脳梗塞や心筋梗塞など心血管疾患の発症するリスクが相加相乗的に増えます。
病態の根本的な原因は内臓脂肪蓄積で、そこからインスリン抵抗性が引き起こされ、耐糖能異常、脂質代謝異常、高血圧が起こります。
最新の診断基準では、内臓脂肪蓄積の指標であるウエスト径が男性85cm以上、女性90cm以上であり、中性脂肪150mg/dl以上(またはHDLコレステロール40mg/dl未満)、収縮期血圧130 mmHg以上(または拡張期血圧85mmHg以上)、空腹時血糖110mg/dl以上のうち2項目が該当すれば同症候群と診断されます。
この病態には、遺伝的素因に加えて、不適切な生活習慣が関係していますので、日頃から適度な運動と規則正しい食事を心掛け、体重に注意して下さい。

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