ペプシノーゲン法について
Q. 先日、勤め先の健康診断を受けた際,ペプシノーゲン(PG)法が陽性でした。
すぐにでも、胃カメラなどを受けた方が良いのでしょうか?
(昭和区 40歳)
A. ペプシノーゲンとは、胃粘膜から分泌される消化酵素(ペプシン)の前駆物質のことで、その血液中の濃度を表す血清PG値は、胃粘膜の炎症と萎縮を反映して変動します。
慢性胃炎の場合、持続すると胃粘膜は萎縮し、慢性萎縮性胃炎という状態になり、血清PG値に変化が見られるようになります。
そこで、胃癌発生と密接な関係にある慢性萎縮性胃炎を的確に診断し、胃癌になる危険性の高い人に精密検査を行い、早期に発見しようというのがPG法の目的なのです。
このときの判定結果で強陽性、陽性、疑陽性、陰性の場合の胃癌が存在する碓率は、それぞれ約2%、1%、0.1%、0.01%ですので、陽性の場合は、必ず胃カメラを受けて下さい。また、異常がなかったとしても、定期的に胃カメラなどを行うことをお勧めします。