大腸CT検査について
Q. CTでも大腸の検査ができるようになったそうですが、どんな検査でしょうか? (瑞穂区44歳)
A. 大腸CT検査は、米国の大腸がん検診ガイドラインにも掲載される有効な検査法で、内視鏡では見落としがちな大腸の襞の裏などの病変の観察に優れています。苦痛が少ないため、最近では人間ドックの大腸がん検診でも行われるようになってきました。 検査前日には、低残渣食を食べ、注腸検査や大腸内視鏡検査と同じように、下剤による前処置が必要となります。腸の動きを止める鎮痙剤を筋注した後、肛門から細いチューブを数㎝挿入し、炭酸ガスを1.503!注入します。背臥位と腹臥位の2体位で約10秒間撮影し、三次元画像処理を行います。炭酸ガスは空気の1300150倍の早さで体内に吸収されるので、約10分間の検査終了時には腹部の膨満感はかなり改善しています。 但し、平坦な病変や5㎜以下のポリープの検出能は内視鏡に比べて劣り、組織採取もできないため、精密検査には成り得ません。