ピロリ除菌後胃がん

Q.3年前に人間ドックの胃カメラでヘリコバクターピロリ感染胃炎と診断され、除菌治療を受けました。除菌に成功したので、その後胃カメラを受けていません。今後、受ける必要はないのでしょうか? (昭和区52歳)

A. 平成25年2月に、胃カメラでヘリコバクターピロリ感染胃炎と診断された場合、除菌治療が保険適応となりました。ピロリ菌感染は胃がんを発症しやすくするため、多くの方が除菌治療を受けるようになりました。

除菌に成功すると胃がん発症のリスクは軽減しますが、ゼロになるわけではありません。最近では、除菌成功後に胃がんが発見される症例が増えてきています。除菌治療前には、病変が小さく認識できなかったものが大きくなり、顕在化したものが多いと考えられますが、10年以上経ってから発見される症例も報告されています。

除菌治療前に萎縮が強いほど、その後の胃がん発生率が高いこともわかってきました。

除菌成功後も必ず定期的に胃カメラを受けるようにしてください。

One Response to “ピロリ除菌後胃がん”

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