階段を上り下りする際、息切れがひどい

Q. 60歳の夫は階段を上り下りする際、息切れがひどく、口をすぼめたような呼吸をします。
40年近く喫煙していることと関係があるのでしょうか?
(天白区 54歳)

A. 長年の喫煙歴と症状から、慢性閉塞性肺疾患(COPD)になっていると思われます。
COPDは有毒な粒子やガスを吸入することによって慢性的な気道の炎症が生じ、長い年月をかけて徐々に呼吸機能が低下する疾患です。
喫煙習慣が主な原因であることから、{肺の生活習慣病}とも呼ばれています。
1960年代以降、タバコ販売量の増加に伴って、COPDの発症率も増加し、現在では40歳以上の日本人の約530万人がCOPDに罹患していると考えられます。
禁煙がCOPDの進行を止める唯一の手段なので、治療の基本は禁煙です。
重症度に合わせて、β2刺激薬・抗コリン薬・テオフィリン薬などの気管支拡張薬による薬物療法と呼吸リハビリテーションを行います。
病状が進行すれば、酸素療法が必要となります。
一度かかりつけ医に相談してください。

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ