胃がんのABC検診

Q.胃がんのABC検診について教えてください。 (瑞穂区44歳)

A. 胃がんとピロリ菌には密接な関係があり、感染していない人が胃がんになることは非常にまれです。ピロリ菌に感染すると胃粘膜が萎縮して、胃がんが発生しやすくなります。ピロリ菌感染の有無を調べる「ピロリ抗体検査」と胃粘膜の萎縮の程度を調べる「ペプシノーゲン検査」を組み合わせ、胃がんのリスクを診断するのがABC検診で、結果はA0Dに分類されます。
両検査とも陰性で、胃粘膜が健康なA群は、リスクが極めて低く、5年毎の胃の検査でよいとされます。ピロリ菌検査陽性で、ペプシノーゲン検査陰性のB群は、胃粘膜を萎縮させないために除菌治療が必要で、3年毎の胃カメラが推奨されます。両検査とも陽性のC群は萎縮が進んでおり、除菌治療と2年毎の胃カメラが勧められます。ピロリ菌検査陰性で、ペプシノーゲン検査陽性のD群は、萎縮が進み過ぎ、ピロリ菌が生息しにくくなっており、リスクが高く、除菌療法と毎年の胃カメラが必須です。

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