禁煙治療に内服薬が発売された?

Q. 以前、禁煙しようとガムや貼付剤を使用しましたが、再び喫煙するようになってしまいました。
最近、禁煙治療に内服薬が発売されたと聞きました。
詳しく教えて下さい。
(瑞穂区 42歳)

A. ニコチンを含むガムや貼付剤を使用した禁煙治療のことをニコチン置換療法といい、禁煙の妨げになる禁断症状を、ニコチンを補充することで一時的に軽減して、禁煙を助けます。
最近発売された経口禁煙補助薬はニコチンを含みませんが、二つの作用によって禁煙効果を高めます。
一つは、脳内にあるニコチン依存症の形成に関係する「α4β2ニコチン受容体」に結合することで、ニコチンの受容体への結合を妨げて、喫煙による満足感を抑制します。
同時に、この「α4β2ニコチン受容体」に結合することで少量のドパミンが放出されるため、禁煙に伴う禁断症状やタバコに対する切望感を軽減します。
施設基準を満たした医療機関では保険診療が可能ですので、ぜひ治療を受けることをお勧めします。

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ