インクレチンについて

Q. 10年前から2型糖尿病のため内服治療を受けていますが、 良くなりません。
今度新しい治療薬が出ると聞きました。
詳しく教 えて下さい。
(瑞穂区 45歳)

A. ブドウ糖を経口投与すると、経静脈投与よりもはるかに多くのインスリンが分泌されます。
これは、消化管からホルモンが分泌され、膵臓β細胞に作用してインスリン分泌が促進されるためです。
このようなインスリン分泌増強消化管ホルモンはインクレチンを呼び、食後のインスリン分泌の50%以上を担っています。
代表的なインクレチンとして、小腸上部から分泌されるGIPと小腸下部から分泌されるGLP-1があります。
両者とも血液中でDPP4という酵素によって短時間で分解されるため、経口投与では効果を持続できません。
そこで新薬として発売されるのが、インクレチンの効果を強化するGLP-1受容 体作動薬(注射剤)とDPP4阻害薬(経口剤)です。
2型糖尿病ではインクレチンの効果が低下していますので、新薬が有効 かもしれません。

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