肺炎球菌ワクチンについて

Q. 脳梗塞後遺症で寝たきりの母を自宅で介護しています。
毎年、インフルエンザの予防接種はうっていますが、ほかの肺炎を予防するワクチンもあると聞きました。どんなものですか?
(昭和区 50歳)

A. 肺炎を引き起こす原因微生物には、細菌やウイルスなど多数あります。
その中で最も重要なのは肺炎球菌で肺炎の約3分の1を占めます。
この細菌には80種類以上の型があり、そのうちで感染する機会の多い23種類の型のワクチンが20年ほど前から接種できるようになりました。
このワクチンでは肺炎球菌の約80%に対応することが可能です。
また、1980年代後半からは、抗生物質が効きにくい耐性肺炎球菌が急速に増加し、治療に苦労する場合も出てきました。
65歳以上の高齢者、糖尿病のある人、心臓・呼吸器・腎臓・肝臓の慢性疾患のある人などは肺炎になると重症化する傾向にあるため、ワクチン接種が勧められます。
1回の接種で5年以上効果が持続するので毎年接種する必要もありません。

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