ピロリ菌の二次除菌療法について

Q. 胃潰瘍があり、ピロリ菌検査で陽性だったので昨年除菌療法を受けました。
今年ピロリ菌が消えていないのが分かったのですが、今後どうしたらいいのですか?
(瑞穂区 45歳)

A. 2000年11月から、 プロトンポンプ阻害薬、アモキシシリン、クラリスロマイシン(CAM)の3剤によるピロリ菌の除菌療法が胃潰瘍と十二指腸潰瘍に行われるようになりました。
しかし、除菌療法の成功率は80%程度で、不成功の場合に同じ3剤による除菌療法を繰り返しても20~30%しか除菌できないので、次の治療法が検討されていました。
CAMの多用により、CAMに対して耐性を獲得したピロリ菌が増加していることが、除菌不成功の主な要因です。
そこで、CAMをメトロニダゾールに変更しました。
3剤併用療法を二次除菌療法として行ったところ、90%以上の除菌率が得られました。
この二次除菌療法は今まで保険適用外でしたが、2011年8月に保険適用が認められました。
消化器病専門医でこの治療を受けることをお勧めします。

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